全国に数多ある「天の岩戸伝説」の、これは最南端地。日本発祥の地は沖縄だ!という大胆な説をとなえたのは徳川時代の国学者・藤井貞幹で、同時代の高名な学者・本居宣長とは大論争をかもしています。「神武天皇は琉球の恵平屋恵(ゑへやしま)に生誕あそばされたり」という藤井説の根拠がこのクマヤで、現在もたびたび国学関連の大学の研究機関、沖縄史跡研究者が調査に訪れています。伊平屋島にたゆたう太古の時間と大自然の中では「ここから全てが始まった」といわれれば、素直にうなずける気がするから不思議。歴史・民俗ファンならずとも必見のマジカル観光ポイント。昭和33年、県指定天然記念物。