夕暮れ時。海原に突き進むような岬に立つ。 わずかに丸みをおびた水平線に熔けだしたオレンジような夕日が以外に早く、沈んでいく。 たとえ自分の時間が止まっても、この風は吹き続けるだろう。 たとえ自分の思考が止まっても、この海は鳴き続けるだろう。 夕焼け雲を纏いながら陽は落ちていく。 潮騒が追い立てるように海面を掻いていく。