今、特報

 

沖縄に大きな海底カルデラがある!

 

池原勝治 (宜野湾はごろも海洋少年団・団長)

 久米島、渡名喜島、粟国島、鳥島(米軍射爆訓練場)に囲まれている海底の窪みは、噴火による窪み(カルデラ)ではないか!  小生は、海洋少年団の団長をしているもので、気象・海象・海底などに、大変興味を持っている。  ヨットやモーターボートの船長として、沖縄本島西海域をクルージングする機会がよくあるが、航海中、ソナーで海底の大きな窪みが気になり、調査を進めていた。  航海中に、白く見える粟国島の筆ん崎断崖の凝灰岩の壁、渡名喜島の火成岩の存在、久米島の溶岩性の岩石群、文献で首里城に使用されていたといわれる赤色染料(火山付近で採取される材料)の産出地などを考慮すると、附近に火山があって、当然と考えた。島孤の内側には火山があると、ドクター池田からは、雑談の中で、よく聞いていた。  平成23年の海洋少年団全国大会の折、鹿児島海洋少年団の案内で、錦江湾が海に沈んだ「カルデラ」であることの説明を受けて、久米島北海域が、錦江湾より大きいカルデラではないかと直感!、海上保安庁発行の海底地形図・Google mapの海底写真図などを見直してみた。  大学の公開講座に参加した時、初めて講師にカルデラではないかと質問したが、あまりにも大きな話で、即答が聞けなかった。  地震の少ない沖縄の近くに、大規模なカルデラが存在していることを認識して、地震・津波に対する対策を強化するためにも、海底の地形や地殻構造を、公的に精査されること希望したい。