【アマルフィ】写真

アマルフィ

 急峻なアマルフィ海岸に面して築かれた都市である。
中世にはアマルフィ公国(アマルフィ共和国)として自立し、
強盛を誇った海洋国家であった。
ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されている
アマルフィ海岸の中心都市であり、観光の拠点である。
 その起源は古代ローマ時代にまで遡る。海洋に面し、
かつ複雑な地形に囲まれており、外敵の侵入を撃退する
のに適していた。839年、ナポリ公国から独立を宣言して
アマルフィ公国となり、イスラーム勢力との抗争のなかで、
徐々に勢力を拡大させていった。872年には
サン・サルヴァトーレ島を守っていたイスラーム軍を海戦で
撃破、この功績で東ローマ帝国からカプリ島を譲渡された。

コロッセオ

 コロッセウムはネロ帝の黄金宮殿(ドムス・アウレア)の
庭園にあった人工池の跡地に建設された。
すでに掘り下げられていたため池の水を抜くだけで済み、
基礎工事をいくらか省略することができた。
工事はウェスパシアヌス治世の75年に始まり、ティトゥス治世の
80年から使用されるようになった。使用開始に当たっては、
100日間に渡りイベントが続けられ、数百人の剣闘士が
闘い命を落としている。なお、完成したのはドミティアヌスの
治世中である。フラウィウス朝の皇帝が建設者であることから
「フラウィウス闘技場」(フラウィウス円形闘技場)が本来の
名前である。しかし、ネロ帝の巨大な像(コロッスス)が傍らに
立っていたためコロッセウムと呼ばれるようになった。

【コロッセオ】写真
【サン・ピエトロ大聖堂】写真

サン・ピエトロ大聖堂

 バチカン市国南東端にあるカトリック教会の総本山。
サン・ピエトロは「聖ペトロ」の意で、キリスト教の使徒ペトロ
のイタリア語読みに由来する。サン・ピエトロ大寺院、聖ペテロ
大聖堂、セント‐ピーター寺院などと表記されることもある。
 カトリック教会の伝承によれば、サン・ピエトロ大聖堂は
もともと使徒ペトロの墓所を祀る聖堂とされ、キリスト教の
教会建築としては世界最大級の大きさを誇る。
床面積2万3,000m2。北に隣接してローマ教皇の住む
バチカン宮殿、バチカン美術館などがあり、国全体が
『バチカン市国』としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に
登録されている。