●音楽基礎理論
音符の種類から簡単な和音の仕組みまで、音楽の基礎理論について簡単に取り上げています。
音符と休符の種類と五線
音符と休符にはたくさん種類があります。ここでは全音符(休符)から16分音符(休符)までご紹介します。
音符の種類
休符の種類
下の表は4分音符を「1拍」として数えた場合の各音符・休符の長さです。
五線
音符と休符は「五線」と呼ばれる五本の線の上にあります。
それぞれの「線」と「線と線の間」には名前があります。
楽譜の読み方
それでは音符が五線のどの位置にいったらどの音なのか。4分音符をのせて見てみましょう。
ト音記号の場合
ヘ音記号の場合
上記の「ト音記号」「ヘ音記号」とはなんでしょう。
日本で多く呼ばれる「ドレミファソラシド」。これはイタリア語なんです。英語では「CDEFGAB」、ドイツでは「CDEFGAH」
読み方は「ツェ デー エー エフ ゲー アー ハー」、そして日本語では「ハニホヘトイロハ」。
なので、「ハ」が私たちの知っている「ド」になります。
そして、五線上にある「ト音記号」を見てみると、第2線上に記号の中心の渦巻があります。 なのでこの記号の意味は、この第2線にある音符を「ト」(イタリア語で「ソ」)と読んでください、いうことです。
続いてヘ音記号。五線上のヘ音記号を見ると、黒い点が第4線上にあります。 ですのでこの場合は、この第4線にある音符を「ヘ」(イタリア語で「ファ」)と読んでください、ということになります。
音 程
音程とは音と音との隔たりのことです。同じ音同士を1度として2度、3度と数えていきます。
音程には、全音と半音があります。ドから上のドまでの音程を見てみましょう。
上の鍵盤を楽譜にすると、
上記の音程のパターン(全音→全音→半音→全音→全音→全音→半音)は長調すべてに共通するものです。
短調になるとまたこのパターンが変わります。
そして大変なことに、短調にはこの音程のパターンが3種類あります。
「自然的短音階」
「和声的短音階」
「旋律的短音階」
※旋律的短音階は上がる時と下がる時で音程が変わります。
拍 子
拍子には単純拍子・複合拍子・混合拍子とあります。ここでは基本的な単純拍子について説明します。単純拍子は2拍子・4拍子・8拍子のことを言います。
左から「4分の2拍子」、「4分の3拍子」、「4分の4拍子」と読みます。
拍子記号の数字の意味は、分母の数が4だったら四分音符を「1拍」と数え、2だったら2分音符を「1拍」、8だったら8分音符を「1拍」と数えると考えます。 そして分子の数はその「1拍」が「1小節」の中にいくつ入るかを示します。 例えば、4分の4拍子の場合は4分音符を1拍と数えそれが1小節に4拍分入る、ということになります。 この拍子記号は五線の先頭にト音記号やヘ音記号の後に書かれています。この曲が何拍子なのかを確認します。
和 音
今度は和音(Chord)についてご説明します。 和音とは高さが違う複数の音が同時にひびくものを言います。3つの音だと三和音、4つの音だと四和音と言います。
基本の三和音は下のような構成になります
和音の度数は通常ローマ数字で記し、下から「1度」「2度」「3度」・・・と読みます。
そしてさらに、その調の一番下に位置する和音を「主和音」または「トニックコード」、 下から四番目の和音を「下属和音」または「サブドミナント」、下から五番目の和音を「属和音」 または「ドミナント」と呼びます。
「主和音」は響きに安定感があって調の中心となる和音です。 「下属和音」は主和音または属和音に進む性質があります。 「属和音」は主和音に進む性質があります。